トップページ > 当院の新型コロナウイルス感染症対策
クリニックの待合室にはいろんな病原体が集まってしまいます。
今まで高熱の方は体がきついため、また他の方への感染拡大予防のため個室に隔離して診察しておりました。
しかし今回の新型コロナウィルスの流行により、それだけの対策では不十分であると考えました。
待合室を最もクリーンな状態にするため、この度当院で改良した感染症対策についてご説明していきます。
ウィルス、細菌感染の形態は空気感染(結核、水痘、はしかなど)、飛沫感染(インフルエンザ、風疹、アデノウィルスなど)、その他接触感染、性的感染、経口感染、垂直感染、間接感染などがあります。
最近ではエアロゾル感染(注 まだ医学的に定義された言葉ではありません)もあります。
この中で空気、飛沫、エアロゾルについて説明いたします。
感染経路の種類
人間は話したり歌ったり咳をすると、口腔内から飛沫が飛びます。
この飛沫にウィルスが含まれていると場合、それを吸入することにより感染します。
大きい飛沫はすぐに落下します。しかし細かな飛沫は数時間空中を漂っています。
これをエアロゾルと言います。
新型コロナウィルスはこのエアロゾルの吸入により感染すると言われています。
空気感染はウィルスがずっと空間内に存在しこれを吸入して感染します。
もしかするとこの空気感染も新型コロナウィルスで起こるのではと推測されております。
このエアロゾル、空気感染を防がないといけません。
I 風邪症状外来体制の変更のお知らせ
今まで風邪症状がある方はすべて駐車場で、時間を決めて診療しておりました。
令和6年7月より、院内の感染症室にて診療を行うこととなりました。
まず来院時外から電話をいただき、車内もしくは1Fで待機していただき、部屋が空き次第感染症室にご案内いたします。
時間は午前9時から11時30分まで、午後は14時30分から17時までの時間内であれば対応させていただきます。
また風邪症状外来はかなり人数多く込み合うため、通常業務にかなり影響してしまします。
基本当院にかかりつけの方のみの診療とさせていただきます。
他にかかりつけ医をお持ちの患者さんは、かかりつけ医が発熱外来やっていない場合でも、どこを受診すれば良いか指導してくれますのでそちらにご相談ください。
ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。
Ⅱ 院内に侵入してしまったウィルスの殺菌
新型コロナウィルスでは無症状の感染者もおり、院内への侵入を完全に防ぐことは大変困難です。
そこで侵入してしまったウィルスへの対応策についてご説明いたします。
コロナウィルスを殺菌できるのは、アルコール、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)、次亜塩素酸水、オゾン、紫外線C波などが挙げられます。
次亜塩素酸ナトリウムは人体に害があります。次亜塩素酸水の空中噴霧は意味がなく、殺菌するにはビタビタに浸す必要があり、実用的ではありません。
オゾンの有効性は奈良県立医大で証明されましたが、有効な濃度は人体に影響を与えてしまします。
紫外線C波も発がん性があります。
この中でエアロゾルを有効に殺菌する方法を当院では導入しております。
① エアロピュア
室内の空気を吸引しフィルターにウィルスを絡ませて、機器の中で紫外線C波を照射して殺菌する空気清浄機です。
紫外線は外部に漏れることはありません。
現在唯一新型コロナウィルスに有効性が証明されている空気清浄機です。
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② 24時間換気
当院では24時間換気システムにより、常にクリーンな空気を保っております。
③ エアロシールド
コロナウィルスに有効な紫外線C波を、床から210cmより高所に放射しております。
これにより空気中を滞留しているウィルス(エアロゾル)を殺菌します。
またこの紫外線は定期的に計測し、人体に影響を与えないように照射しております。
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Ⅲ その他の取り組み
① 待合室での3密を避けるために、診療時間の短縮を目指しております。
以前血圧は診察室で測定しておりましたが、待合室で計測して頂けると診察時間の短縮になりますので、できる限りご協力の程よろしくお願いいたします。
診療時間が早くなっておりますが、手を抜いているわけではございません。
質問などある方は遠慮なく医師、スタッフにお申し付けください。
② マスクは予防になりませんが、エアロゾルの発生をかなり減少させます。
エアロゾルを防ぐために、皆様には院内でのマスク着用をお願いしております。
手持ちのマスクがないときはスタッフにお申し付けください。
手作りのマスクをお貸しいたします。
③ 診療に用いた聴診器などは、1人の診察終了毎にアルコール消毒を行っております。
④ 飛沫で落ちたウィルスは靴の裏についてきます。
土足は感染症に対して脆弱であるため、当院では開院当初よりスリッパを使用しております。
使用済みのスリッパは殺菌して使用し、靴箱も定期的にアルコール消毒を行っております。
新型コロナウィルスにより今までの生活は一変いたしました。
当院での診療体制も大きく変わることになりました。
当院では来院される方々に、当院での感染のリスクを0にすることを目標としております。
皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。
〒851-2128 西彼杵郡長与町嬉里郷378-1
TEL.095-883-4535